映画「うまれる」を観て

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　先日とある機会に恵まれ映画「うまれる」を観る事が出来ました。皆さん、ご存知ですか?2010年11月に全国の映画館で上映されたのですが、今後DVD化の予定もなく2011年から自主上映会や学校上映などで観る事が出来ます。

 

　たまたま私も市の私立幼稚園父母連合会の主催で上映会がある事を知り、参加して来ました。ナレーションはイクメンでお馴染みのつるの剛士。出演者は一般の極々普通のご夫婦や家族です。

 

　ドキュメンタリー映画ですので、彼らは今も普通に生活しています。長年の不妊治療の末やっと息子に巡り合えた私です。この映画「うまれる」を観て号泣しないわけがありません。

 

　この映画、4組のご夫婦が出演されていますが、皆さん前向きで明るくてとても素敵なんです。

 

　実の母親からの虐待を受けて育った助産師さんの伴まどかさんと子供の頃から両親の不仲なところを見てきた伴真和さん。伴さんご夫婦が子供を持つ事に戸惑って悩む時もあるけど、お腹が大きくなるに連れて実感がわいてくるのかとても可愛らしくて♪真和さんが特に(笑)一言一言が結構面白くて、ちょっと重い内容の映画であるのですが、彼の行動や言葉でホッと少し和みます(笑)

 

　伴まどかさんは、ご自身が助産師さんだからか病院ではなく助産院に妊婦検診に通っています。そしてその助産院の助産師さんのお言葉も深くて…私は助産院での出産は全然考えていませんでしたが、もし2人目に恵まれたら助産院で産みたいと思えるような、そんなところでした。助産院は流れ作業的な診察ではなく、お腹の様子を見つつ、赤ちゃんにも話しかけつつ、そして出産に対する不安な気持ちも和らげてくれる場所でした。

 

　いよいよ出産って言う時の伴さんご夫婦のやりとりが非常に良いです(笑)詳しくはご覧になればわかると思いますが、わかるわかる…と思いながら、泣き笑いで私は観ました。出産の時、男性は無力です。何かしようとはせず、ひたすら妻の言う事に従い、何も言わずただただ耐えてください(笑)

 

　松本哲さん、直子さんご夫妻には虎大君(とらちゃん)と言う男の子が生まれました。とらちゃんは、18トリソミーと言う障害を持っています。とらちゃんがお腹にいる時、この18トリソミーがあると知らされたご夫婦。既に8ヶ月だったと言うので、だいぶお腹も大きくもちろん胎動もあったことでしょう。そこで産むか産まないかの選択を迫られて、迷わず産む選択をした松本ご夫妻です。

 

　18トリソミーは90％が1歳のお誕生日を迎える前に亡くなると言われています。でも、とらちゃんは頑張ってます!もうね、とらちゃんが可愛いの!鼻から栄養を送るチューブを入れているんだけど、全身で拒否!大泣き!!そりゃそうよ…大人だって、鼻に物入れられたら嫌だもん…でもね、とらちゃんは大泣きするけど頑張ってるの。その姿がとても愛おしくて…横で見ているとらちゃんのママ直子さんはもっと辛いだろうな…なんて考えるとこちらも涙が…。

 

　でもこの松本ご夫妻がとても素敵なのです。とらちゃんの人生を無駄にしないで楽しませてあげたいって、いつも笑顔!映画のパンフレットでも松本家の笑顔が観れますが、とても素敵です。

 

　そして、出産予定日にお腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまった関根雅さん、麻紀さんご夫妻。どうして私なの?何故?と麻紀さんは涙を流します。お腹から赤ちゃんを出したくないとずっと泣いていたそうです。9ヶ月一緒に過ごしていたのに、お腹から出してしまったらお別れになってしまうなんてあまりにも辛すぎます。

 

　でも、雅さんが「出してあげよう、この手で抱いてあげよう」と言ったそうです。もう涙腺崩壊しました(泣）出産はすべてが幸せとは限らないのです。椿ちゃんと名づけられた赤ちゃん。見送っても、悲しみが癒されることはありません。そんな時、とある医師の下へ訪れる松本さんご夫妻。

 

　鮫島先生と言って「わたしがあなたを選びました」の著者でもあります。

 

　鮫島先生は「誰も悪くない」と言います。そして鮫島先生と会った数日後麻紀さん宛てに天国郵便局から素敵な贈り物とメッセージが届きます。「お父さんとお母さんを選んで産まれて来た。」と椿ちゃんからお手紙です。期間は短くても2人の子供になれて私は幸せだから泣かないでと…(泣)命が誕生した時が本当の「うまれる」なんだと雅さんが言っていました。会えなかったけど、でも、お腹で命を育んでいたのは事実です。椿ちゃんの人生を全うして天国へ行ったのですから…

 

　映画のエンディングで少しだけ観れますが、椿ちゃんに妹か弟が出来ています♪麻紀さんの笑顔が印象的でした。

 

　最後は1番共感出来たご夫婦、東徹さん、陽子さんです。9年にも及ぶ不妊治療の末赤ちゃんを授かることは出来ませんでした。陽子さんは鳥取県のミオ・ファティリティ・クリニックで働いています。鳥取県でも有数の不妊治療を行っている産婦人科です。陽子さんが全国の嘆かわしい幼児虐待の事件など見て「子供は親を選んで生まれてくる」って言うのは信じられない。何故そこなの?何故うちじゃないの?って思うって映画で言っているのですが、まさに私も同じ事をずっと思っています。不妊治療をしている(経験している)人、みんな一度は思う事だと思います。

 

　そして陽子さんは、受精卵をずっと凍結して保存しています。なかなか手放せないと言っていますが、私は年齢とか気にせず一度お腹へ戻してあげて!と思ってしまいました。温かいお腹へ戻して、妊娠・出産へとは至らなかったとしても、お腹の方が温かいし、その方が良い気がしたのです。

 

　私は融解後に移植するととても幸せな気持ちになります。陰性だったとしても約2週間ですが、まさにここに入ってる!と感じるからです。

 

　映画「うまれる」を観て、あらためて息子が産まれた奇跡といのちに感謝です。最近言うことを聞かなくなってきて、ついつい鬼のようになってしまう私…あらためて可愛い息子がとても大切で尊いものだと実感しました。

 

　もし機会があれば是非一度ご覧になって下さい。そのときはハンカチをお忘れなく…!

　ここでとらちゃんの障害について…wikipediaより

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漢方医を探す�@

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漢方医を探す�A

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