卵子の提供

卵子の提供について

 最近卵子の老化が不妊の原因とよく耳にするようになりました。晩婚化により高齢出産が増えて、そして年齢で左右される卵子も老化している為「不妊症」と言われる女性が増えてきています。

 

 治療開始する年齢も高く、基本的なタイミング療法をしている余裕もなく、いきなり人工授精や体外受精を行う病院も多くあると思います(もちろん本人の意思次第ですが・・・)保険適用外である体外受精で高額な医療費を支払ったのにもかかわらず、なかなか赤ちゃんが授からない・・・と悩んでいる方の本当の最後の最後の手段!第三者からの「卵子提供(非配偶者間体外受精)」です。

 

 まだ日本国内では明確な規定はありませんが、民間の「卵子バンク事業」が始まりました。この「卵子提供」について、海外では既に行われているようです。安易に「今すぐ卵子提供!」となる事は、ほとんどの方がありえません。若いうちに閉経してしまった人や、重い病気(悪性腫瘍等)を患っている方、染色体の異常で卵子自体がないターナー症候群の方で赤ちゃんを希望する場合は真剣に考える問題かと思います。

 

 海外に渡り卵子提供を受け体外受精を行うとなると、医療費以外に渡航費、滞在費等々含め高額になるのは当たり前ですね。そこで日本で行える施設があれば、卵子の何らかの原因で赤ちゃんが望めないご夫婦にとって、とてもありがたいニュースだと思われます。しかし倫理的な問題が多く、出産後子供に伝えるべきかどうか等この問題をどう乗り越えていくか、ご夫婦も将来を見据えて卵子提供の不妊治療に挑まなければなりません。

 

 私だったらどうするか・・・顔の似ている姉からなら、おそらくそっくりな子供が生まれるから良いかな?なんてのんきに思ってしまいました(笑)。でもお腹に宿したらわが子はわが子。きっと10ヶ月の妊婦期間でお腹の赤ちゃんと一緒に少しずつ「母」として成長していくはずです。まだまだ慎重に議論をすすめる必要があり、将来どうなるのかとても興味がある問題です。

卵子の提供関連ページ

卵子の老化
卵子は減り続け、どんどん老化します。年齢だけの問題ではありません。赤ちゃんは結婚すれば自然に出来るものとは限りません。
新型出生前診断
新型出生前診断が限定された施設で実施されるようになりました。リスクや費用、施設についてまとめました。
不妊治療助成金の年齢制限
先日厚生労働省より不妊治療の助成金は39歳までとする制度改正について検討されると発表されました。現在15万円の助成金がかなりありがたいのに、40代では申請できなくなるのでしょうか?
二人目不妊治療について
二人目不妊治療に真剣に取り組むかどうか…経済的にもとても悩むところです。
骨盤底筋体操
高齢出産の方に多くみられる子宮脱。子宮だつを防ぐのには骨盤底筋体操が効果的です。妊娠前から意識して骨盤底筋を引き締める事をオススメします。
40歳以上の不妊治療
40歳以上の場合診察すらしてくれない病院がある事をご存知ですか?不妊治療に年齢制限があるのはわからなくもないですが、既に40歳を超えた私にとってショックな事です。40歳を超えると体外受精での妊娠率と自然妊娠の妊娠率との差は数%。自然に任せると言う選択もありえるのかもしれません。
高齢出産
大体35歳から「高齢出産」と言われています。それには理由がいくつかあり、リスクもありますが良い事もあります。
不妊治療助成金42歳まで
いよいよ不妊治療女性が42歳(43歳未満)までと厚労省検討会、早期治療促す見直し案をまとめました。先日は39歳まで?と言われていましたが42歳まで絵延長です(笑)8月に最終決定となります。
不妊治療42歳まで 助成見直し
国と自治体で行っている不妊治療費の助成について、この度43歳未満(42歳まで)で6回を限度とする法案が28年度より実施される事になりました。
体外受精の適正回数
高齢になればなるほど、高度不妊治療である体外受精を何度もしている患者さんが多くいらっしゃいます。体外受精にも適正回数はあるのでしょうか?海外での体外受精の適正回数は3回とも言われています。

このページの先頭へ戻る