培養5日目「胚盤胞」
通常の体外受精では、採卵後2〜3日の4〜8分割しているを移植します。胚盤胞移植とは受精卵を5〜6日間培養、200〜300細胞まで分割した「胚盤胞」まで育ててから移植する方法です。
子宮内環境があまりよくない為に、せっかく良質な胚を移植してもなかなか妊娠に至らない人に向いています。
そして胚盤胞移植は、初期胚を移植するよりもより自然妊娠に近いタイミングでの移植となります。体外受精において、採卵した日を「排卵」と見なして移植の日も決定します。なので、初期胚よりも胚盤胞の方が子宮の環境が整っている為、より着床しやすい事になります。
初期胚を移植してもなかなかうまくいかない場合は胚盤胞移植を次の選択肢として薦める医師も多いです。
胚盤胞移植の問題点は、受精卵を培養しても胚盤胞まで育つ割合が全体の3〜5割程度と低く、胚移植が出来ない人も2割以上にもなってしまう事です。。
胚が順調に胚盤胞まで育つかどうかは、受精卵で予測する事は不可能です。卵子の状態、採卵が少ない(5個未満)、精子に異常がある場合などで、胚の発育が途中で止まってしまう事もあるそうです。
そして培養室での環境も大きく影響されますので、医療機関による差もあります。以前は胚盤胞の凍結は出来なかったようですが、現在は胚盤胞でも凍結保存が可能です。
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