そもそも妊娠とは

4つのポイント「射精」「排卵」「受精」「着床」

 不妊治療の前に、そもそも妊娠するためには大事な4つのポイントがあります。もちろんそんなの知っていると思いますが、念のため(笑)

 

 その大事なポイントとは

 

 @射精
 A排卵
 B受精
 C着床

 

 です。

 

 当たり前ですが、このプロセス1つでも欠けてしまうと赤ちゃんは出来ません。

 

 男性は最初だけ「@射精」が主な役割でそれ以降は女性側の役割です。

 

 受精させるには、きちんと射精された精子が子宮から卵管へと向かい、卵管で卵巣から排卵される卵子を待たなければなりません。十分な量の精液の中に十分な数の精子がいて、元気に動きまわっている事が重要です。

 

 ただ精子の寿命は約3日間。その3日間で二つ目のポイント「A排卵」が起きなければなりません。妊娠の要である卵子の事です。

 

 卵巣内で月経周期毎にいくつか育ち、その卵胞の中の一つが主席卵胞となって成長し成熟すると卵管采により卵管内に取り込まれます。そして卵管で待つ精子と出会うのです。

 

 三つ目のポイント「B受精」です。受精は卵子の膜をたくさんの精子が入り込もうとぶつかっていきます。卵子の薄い透明の膜を少しずつ少しずつ精子の頭にある酵素で溶かしていくのです。何億もいた精子がこの時点で数百個。コツコツぶつかってる精子もどんどん疲れてしまいますが、そこで運よく1個の精子が卵子へと潜り込むことが出来るのです。それが「受精」です。

 

 1個の精子が卵子に入り込み受精すると、透明の膜は固くなり他の精子は入り込めなくなってしまいます。受精が完了すると、受精卵(胚)が細胞分裂しはじめます。2細胞。4細胞、8細胞と成長していき、卵管から子宮へと移動します。受精から5日目には胚盤胞へと成長し、赤ちゃんになる細胞や胎盤になる細胞に分化した細胞で子宮へたどり着くのです。

 

 そしてやっと4つ目のポイント「C着床」です。着床は胚盤胞が透明の膜から抜け出さなければ、無事着床へは至りません。透明の膜を破った胚盤胞は子宮の内膜にくっついて、潜り込んで行きます。

 

 とても簡単なような、当たり前の出来事なのに、「不妊症」と言われた方達にはこのプロセスの一つ一つが大変なのです。一つでも欠けると妊娠出来ないのです。

 

 不妊治療では、その重要な各ポイントで手助けをしていきます。医療の手を借りて、憧れの妊婦へとなりましょう♪

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