不妊治療の保険解禁!
5月16日、金融審議会が少子高齢化の保険商品やサービスのあり方についてまとめた報告書案の全容がわかりました。保険金の代わりとして介護や争議のサービスを選べたり、不妊治療にかかる費用を賄う医療保険を解禁するそうです。
保険会社もたくさんありますから、多種多様な商品、サービスが選べるようになります。
不妊治療の目的は「赤ちゃんを授かる」事です。妊娠を目的とした投薬や人工授精、体外受精や顕微授精などの特定医療は健康保険の対象外となっていて、とても高額です。助成金制度もありますが、全ての治療費をカバー出来ませんし、今後は年齢制限を設ける事になるかもしれません。そして民間でも不妊治療を対象とした保険はありません。
この報告書案は不妊治療に備える保険の需要について、社会的意義が十分認められると指摘していますが、まだ検討する課題が多くあります。
例えば、保険に加入するに当たってどの保険会社も「告知義務」があります。加入する人(被保険者)の過去の不妊治療暦について偽って申し込み、保険金請求時に被保険者の告知義務違反が判明して保険金を支払えない事や、加入の解除を被保険者伝えるのが非常に難しいと思われます。
保険金の支払いについては一定期間を定めて支払い金額や回数を決めて、上限を決めた方が保険会社と被保険者の間でトラブルはないかもしれませんね。
ここで気になる保険料。不妊治療費は高額なので、月々、または年間いくらくらい支払えば不妊治療の保障を受けられるのでしょうか?ますます今後がとても楽しみです。
きちんと告知して保険に入ろう
生命保険や医療保険を申し込む時に、必ずと言って良いほど「過去に病気をしましたか?」と言うような既往歴を答える箇所があります。そこできちんと告知をして申し込みをし、その後は保険会社でその人を受け入れるか、申し込みを断るか判断するのですが、病歴によっては申し込めない場合も結構あるのです。
その過去の病歴を告知せずに申し込むと、保険会社側は「病歴なし」と判断してしまいます。そしてその被保険者が保険金を請求する時に、保険会社より診断書を提出するように求めれます。その保険会社形式の診断書には必ず「既往症」や「前医の受診について」を記載する項目があるのです。
被保険者もさすがにお医者さんには嘘は言えません。被保険者は保険に申し込む以前の病歴や、前にかかった医者について、きちんとした医療を受ける為に事細かに医師には伝えるはずです。医師もきちんとしたデータを記載するわけですから、そこで被保険者の告知義務違反が判明してしまいます。そして被保険者は、残念ながら保険金を受け取ることも出来ません。
同じ病気でずっと通院や治療を続けている場合は、まず保険加入は出来ません。病気をしていても保険に入れる大体の目安が、完治してから2年後です。2年間とある病気に対して通院や投薬、入院や手術の治療がなければ、保険に入る事は可能になります。しかし、いわゆる三大疾病と言われる癌、脳卒中、心筋梗塞や、生活習慣病に罹っている人は、どの保険会社でも申し込みは難しいかもしれません。
今は保険でも色々な商品やサービスがあるので、過去に病歴があっても入れるものも増えてきたので、一概には言えませんが…
不妊治療費保障の保険の場合は、不妊症の人をターゲットにして売り出します。不妊症の原因とも言われている子宮筋腫や子宮内膜症に罹っている「既往歴有」の人も多いわけですから、この辺はどうのようにして判断をして保険金の支払いに踏み切るのでしょうか?それとも、全て受け入れてオールOK!となるかもしれませんね♪そうなったら、本当にありがたい保険ですね(^^)
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