腹腔鏡下検査(ラパロ)

腹腔鏡下検査(ラパロ)とは

 あまり聞きなれない検査かもしれませんが、腹腔鏡下検査(ラパロ)とは内視鏡検査の一種です。お腹に小さい穴を開けて内視鏡カメラを挿入し、腹腔内を詳しく見る為の手術です。早期胃癌や早期大腸癌の手術でも用いられ、もちろん不妊治療においても、卵巣嚢腫や子宮筋腫、子宮癌の手術でも用いられるようになって来ました。

 

 不妊治療においては、超音波検査等で明らかに子宮筋腫や内膜症、卵巣嚢腫がある場合は腹腔鏡下検査をしますが、原因不明の場合も病院側がすすめる場合もあります。でも無意味にお腹を開ける事は決してありません。

 

 腹腔鏡下検査を行うと卵巣の状態や子宮の内膜の状態がはっきりし、不妊症の原因も明らかになりますので、不妊治療もスムーズに進みます。そして腹腔鏡検査中に異常が見つかった場合は、同時に治療が行えます。

 

 腹腔鏡下検査は全身麻酔下で行いますので、当たり前ですが痛みはありません。入院は病院にもよりますが、腹腔鏡下検査のみでしたら1日入院で終わるところもあれば、何泊かする病院もあります。検査中に何か病気が見つかりそのまま手術となったら、入院が長引く事もあります。保険適用か適用外かも検査の前に確認した方が良いでしょう。

 

 腹腔鏡下検査をするにあたり、子宮内膜症や子宮筋腫等の病名が明確でしたら保険適用となり、自分で加入している医療保険や生命保険も請求する事は可能です。腹腔鏡下検査後に原因がわかり、すぐ妊娠する方もいらっしゃいます。

 

 術後が楽だったと言う方もいれば、術後の傷跡が痛かった…と言う方も…簡単な検査とは言え、お腹に小さな穴を開けるわけですから、それなりの覚悟は必要かもしれません。

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