不妊治療の基本「血中ホルモン検査」
不妊治療を始めるにあたって、血中ホルモン検査はとても重要です。排卵や生理のリズムの異常についてわかるからです。初診の時すぐにその時期にあった検査をするはずです。
排卵日を正確に知るには、基礎体温表が基本ですが、血液中のエストロゲンを測定する事によって、より正確に排卵の時期を知ることが出来ます。また、生理開始2〜3日目には卵胞刺激ホルモンや黄体ホルモンの値を調べて、卵巣機能の低下、排卵障害があるかどうかがわかります。
排卵が終わると黄体期に入ります。そこで黄体ホルモンやエストロゲンの値を調べて、着床するのに障害があるかどうかを調べます。プロラクチンの値を知るのも重要です。TRHと言うホルモンを注入して、その後30分毎に3回ほど採血をしてプロラクチン量を測ります(プロラクチン負荷検査)。プロラクチンの値が高いと、排卵障害を起こし妊娠しづらくなる為、もし高い場合はカバサール等のプロラクチンを下げる薬が処方されます。
このように、不妊治療は血液検査が多く、診察のたびに採血する事もありえます。血液検査には自費検査もあれば、保険適用内の検査もあるので、医師に確認すると良いでしょう。病院によっては、ホームページに提示してあるところもあります。
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