高プロラクチン血症

体が妊娠してると勘違いしてしまう

 高プロラクチン血症(乳汁漏出症)とは漢字で見てのとおり、乳頭から分泌物がもれ出る症状をきたすものですが、ほとんどの場合自覚症状はありません。プロラクチンは乳腺刺激ホルモンといわれ、通常は出産後に分泌量が増え母乳の出を促す働きをします。

 

 妊娠していない時には、このプロラクチンの血中濃度は低いのですが、何らかの原因で、濃度が上昇し「高プロラクチン血症」がおきる事があります。プロラクチンは一日のうちでも濃度変化が激しく、正確に診断するのに「TRHテスト」と言う負荷テストが必要です。採血だけでもおおまかな高低は把握できますが、きちんとプロラクチン血症を発見する為に検査を行う病院も多いです。

 

 測定の仕方は、まず採血をし、そこにTRH(甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモン)を注射し、時間差で15分後、30分後に採血します。プロラクチンのピークを確認し、ホルモン値を測定します。このプロラクチンは授乳をつかさどっています。

 

 本来なら、お母さんの乳腺を刺激して母乳の分泌を促すホルモンなので、妊娠していないのにもかかわらずこの値が高いと脳が「妊娠している」と勘違いしてしまい、排卵を抑制し妊娠を抑えてしまうのです。カバサール等の薬で抑える事は可能ですが、副作用が結構つらいものあります。

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