着床障害

せっかく受精したのに妊娠しない「着床障害」

 とても良い胚を移植したのに何故妊娠しないの?何度も良好胚を移植しているのに…と悩む方が増えています。

 

 受精卵をお腹に戻して子宮内膜に無事潜り込み、着床して成長していくと妊娠が成立します。

 

 この着床障害とは受精卵が子宮内膜に潜り込む段階で何らかの原因があり、正常に着床しないことを呼びます。着床するまで受精卵(胚)は細胞分裂を繰り返し、子宮内膜へと移動します。無事子宮内膜へとたどり着き着床すれば良いのですが、子宮内膜の状態が悪い(子宮筋腫や子宮内膜症、子宮奇形等)、卵管に疾患がある、ホルモン値の異常などで着床障害が起こってしまうのです。

 

 子宮や卵管に原因がある場合は、手術で治るケースがほとんどです。何度も胚移植をしているのに妊娠に至らない場合は一度着床しない原因を調べてもらった方が良いです。子宮鏡検査卵管造影検査で詳しくわかります。

 

 ホルモン値の異常による着床障害については、黄体機能不全や高プロラクチン血症があります。これらも薬を服用したり注射を打てば正常な値となります。

 

 排卵誘発剤を服用し卵胞を育て排卵後には黄体になるので、黄体機能不全の治療となるのです。注射やお薬で黄体ホルモンを補充する事もあります。高プロラクチン血症にはカバサール、テルロンが処方されます。

 

 妊娠するのには子宮の状態はもちろん、ホルモンの働きもとても大切なんですね〜着床障害の疑いが少しでもある方は、やみくもに体外受精でお金を使う前に、医師に相談して検査をしてみると良いですね。でも、医師はきちんとその辺を把握しているはずですけど^^;

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