ターナー症候群

ターナー症候群とは 

 ターナー症候群とは、染色体異常の一つです。通常ある2本のX染色体が、ターナー症候群の場合は1本しかありません。ターナー症候群の症状は先天性心疾患や低身長、そして思春期になっても無月経などがあります。中学生や高校生になって背が低かったり、無月経を気にするまでターナー症候群を疑わずに過ごす人も多いです。

 

 外見は普通なので、見た目ではわかりません。性交渉も可能ですし、もちろん普通に結婚だって出来ます。ターナー症候群の場合、低身長や卵巣機能不全に対しては、成長ホルモン、女性ホルモンの補充で治療が可能ですが、不妊症に対する治療方法はないのです。

 

 なので、残念ながらターナー症候群と診断されると妊娠することが出来ません。ものすごく稀ですが、生理もあり妊娠が可能な女性もいますが、ほとんどの女性が不妊症となってしまいます。そして閉経も早く来てしまいます。

 

 ターナー症候群と診断されても、好きな人と結婚したいし、赤ちゃんが欲しいと願う人がたくさんいます。そんな方も諦めないで下さい!!ターナー症候群の方でも、赤ちゃんを授かる方法があります。

 

 卵巣機能不全でも子宮は存在するので、着床させ妊娠は可能なのです。

 

 どうするかと言うと、卵子を提供してもらい体外受精で受精卵をお腹に移植するのです。先日日本でも卵子無償提供のニュースがありましたね(^^)

 

 代理出産もありますが、費用や代理母への報酬、保障を考えると、ちょっと現実的ではありません…

代理母(代理出産)について

 代理母と言えば、数年前にタレントの向井亜紀さんでかなり認知度が上がりました。現在日本では代理母による出産は認められていませんが、アメリカ・カリフォルニア州では不妊治療の一環として早くから行われています。

 

 また日本においては諏訪クリニックで、お母さんが娘の子供を代理出産した事で有名です。

 

 さて代理母(代理出産)とは何でしょうか。代理母とは子供を望んでいても自分の子宮を使っての妊娠・出産が出来ない為に夫と自分の受精卵を第三者の子宮に移植して代わりに妊娠・出産してもらう事を言います。

 

 日本ではまだ法律がない為、海外で行ったり一部の産婦人科で行う事が多いです。また、インドでは代理母がビジネス化している事で問題になっています。

 

 妊娠とは昔から当たり前に女性がしてきた事ですけど、出産は妊婦にとって命がけの行為です。それを他の女性に託すわけですから、問題も山積みです。

 

 代理母はあくまでも代理。リスクのある分娩後には依頼主へと引き渡さなければなりません。他にも倫理上の問題や戸籍の問題もあり、法制化は難しいかと思います。

 

 私は代理母に賛成か反対かと言うと、これもどちらとも答えられません。生まれてきた赤ちゃんは望まれて誕生した事には変わりありませんし、遺伝子上の親、生みの親、育ての親とたくさんの親に囲まれているので幸せと言えば幸せです。

 

 でも逆に子供が事実を知った時の事を考えると疑問に思います。確かに血縁関係はあるのに、私はどこから産まれたの?と、多感な思春期に知ってしまったらと考えるとその事実を乗り越えるのに、時間がかかる事でしょう。

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