黄体化未破裂卵胞とは

排卵しなかった卵胞

 黄体化未破裂卵胞(uteinized nruptured ollicle 略してLUF)とは、卵胞が何らかの原因で黄体化せず排卵出来ず、卵巣内に残ってしまった卵胞の事を言います。

 

 通常卵子は、卵巣内で20〜22mmになり、黄体ホルモン(LH)の刺激を受けて破裂して排卵されるのですが、黄体化未破裂卵胞は卵巣に残り、そのまま次の生理を迎えてしまいます。

 

 やっかいなのが、基礎体温表だけでは、きちんと排卵したかどうかはチェックしづらく、排卵後に超音波できちんと確認をしない事には排卵したかどうかがわからないのです。排卵の有無はやはり個人では難しいと言えます。

 

 排卵が起こらなくても、黄体ホルモンが分泌されれば、体温は上昇します。基礎体温表を見るときちんと低温層、高温層と分かれるので「排卵した」と思ってしまいます。残念ながら、この黄体化未破裂卵胞の場合、妊娠には至りません。当たり前ですが排卵していないからです。

 

 以前、タイミング療法で通院している時に、毎回排卵日を予測してもらい、タイミングを持ち、その2日後か3日後位に病院へ来るように言われていました。それは、「排卵したかどうか」をチェックするためにです。もし、排卵していなかったら、卵巣内に排卵前と同じ様な状態で黒い丸々したものが残っているからです。

 

 こうした排卵後チェックを行っている病院と、行ってない病院もあります。もし排卵しているかどうかの超音波での確認をした事が無く、基礎体温も2層に分かれているのになかなか妊娠に至らない…と思った方は一度医師に相談してみましょう。

 

 黄体化未破裂卵胞の原因はほとんがまだわかっておらず、子宮内膜症や骨盤内感染症、骨盤内手術経験者に多く見られるといわれています。多嚢胞性卵巣症候群の方も少し注意が必要です。そして黄体機能不全とも少し関連があると言われています。

 

 治療方法はとくになく、自然とその卵胞が消えるまで待つしかないようです。なかには50〜60mmと巨大化する事もあるそうです。

 

 周りを見ると、妊娠する事は普通のコト、当たり前のコトの様に思われますが、不妊治療をしていると、お金を出してもなかなか手に入らない、手の届かないコトと思ってしまいます。

 

 この黄体化未破裂卵胞も一見わかりづらい不妊の原因ですが、きちんとした施設で不妊治療を受けていれば、すぐにわかる症状です。排卵後になんのチェックもされない病院で治療を受けている方は、医師への相談はもちろんですが、転院も考えてみても良いでしょう。その方が妊娠への近道となります♪

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