勃起障害(ED)射精障害

年々増加傾向にあるED

 マスターベーションは出来ても妻との性交は出来ない、もしくは持続しない場合を勃起障害(ED)と言います。原因のほとんどは心理的ストレスと言われています。

 

 例えば不妊治療に通っていて「自分に子供を作る能力がない」など不安が生じてきます。そして人工受精や体外受精となると、病院で採精しなくてはならない屈辱感を感じたり、排卵日付近での性交の義務化にプレッシャーとなってしまったり。理由は様々です。

 

 そんな不安が満載なまま性交に失敗して、そのことに対して奥様の不満を感じ取ってしまうと、次の機会の時に緊張が高まって萎えてしまう…と魔のスパイラルにはまってしまうのです。

 

 こう言った心因性の性交障害の治療は、夫婦で話し合う事が一番大切です。そして奥様の温かい思いやりと配慮が必要不可欠となってきます。旦那様の緊張や不安感を和らげる事が出来るのは奥様だけです。リラックスして行えるように、雰囲気を変えてみたり、時には旅行をしたりホテルに泊まって、日常生活からの切り替えも良いかもしれません。

 

 普段からコミュニケーションをとり、仲良く過ごし愛情や優しさを常に感じる事も大事です。毎日忙しく、会話さえままならない夫婦も多いので、妊娠すると言う目的に向かって積極的に楽しく二人の時間を大切に出来ると良いですね♪

 

 面と向かって話すのが難しい場合でも、ED外来や男性不妊外来の医師によるカウンセリングと言う手もあります。ED外来専門のクリニックで男性スタッフしかいない施設もあり、気にせず相談できるようになっています。

EDには薬物療法が有効

 EDの8割は薬物での治療が有効です。

 

 EDの治療薬と言えばバイアグラが有名です。副作用としてほてり、鼻づまり、頭重感などがあげられます。また、特定の疾患(高血圧、低血圧、肝臓の疾患等)がある人は使う事はできません。ちなみにED治療薬のバイアグラ等は保険適用外となります。診察料も自由診療となるため、受診前にクリニックへ確認すると良いでしょう。

 

 ED治療薬の服用は、必要な時の性交一時間前に飲むだけです。ただしきっかけは必要です。性欲を増強する作用はありません。

 

 薬物療法により失ってしまった自信と余裕が取り戻されれば、いずれ薬がいらなくなる事も期待出来ます。

 

 また、こう言った性交障害に対する悩みが深く長く続いてうつ状態になってしまったら、抗うつ薬が処方されることもありますが、うつ状態が回復すれば、性欲も回復します。

人工受精もアリです

 一気に人工受精を選択するご夫婦もいらっしゃいます。旦那様がEDと射精障害のどちらでもありえる選択です。

 

 「セックスもできないのに子供を持つなんて」と考える人もいるでしょうが、ご夫婦で話し合って考えが一致していれば、出産後に問題がおこることはほとんどないはずです。

 

 薬物治療をして自然妊娠を目指すのももちろん大切ですが、年齢的な問題などが有る場合は緊急避難的にいきなりステップアップして人工受精に挑戦してみるのも良いでしょう。

 

 それに、子供が無事生まれた事によりストレスから開放され環境も変わり、夫婦関係も良くなり、二人目は自然妊娠する事があるかもしれません。女性も男性も不妊治療にストレスは大敵です。「妊娠する」「子供を持つ」と言う共通の目的に向かって、夫婦で仲良く取り組みたいですね♪

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原因
不妊症の原因は女性側だけでなく、約半分は男性にあるといわれています。手術で治療が出来ることもあるので諦める事はありません。
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喫煙のリスク
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