不妊症に結びつく抗精子抗体
女性側の抗精子抗体はよく耳にしますが、男性自身にも抗精子抗体があるケースがあるとは正直驚きました。
抗精子抗体とは、男性自身が自分の精子を異物と捕らえてしまう事を言います。数は少ないですが、抗精子抗体で悩む患者さんがいる事は事実です。
抗体は精子が精巣から精巣上体を通っていく時に付着してしまうと言われていますが、まだ何故抗体を持ってしまうのかはわからないのが現状です。
自分が抗精子抗体を持っていてもきちんとした検査を受けなければわからないので、抗精子抗体があるかどうかわからないまま不必要な治療をして、時間や費用を無駄にしてしまいます。
もし赤ちゃんが欲しいのに、なかなか出来ない…精子も問題なく何が原因なのかわからない…とお悩みの方は是非一度担当の医師に相談してみると良いでしょう。
この抗精子抗体は様々なパターンがあり、検査をしても全てのパターンで不妊になるわけではありませんのでご安心を…
この抗体について調べるには、特殊なビーズを使って行います。この特殊なビーズが精子にどのように付着するのか、どのくらいの精子に付着するのかを検査するのがイムノビーズ検査です。
ビーズが付着すれば抗体を持っていると言う事になります。陽性と出た場合は、高い頻度で受精障害があるとみられ、顕微授精が必要になってきます。
イムノビーズ検査では、結果によって治療の方向ががらりと変わります。精液検査の結果が良くても、抗体の値が高ければタイミング指導や人工授精では妊娠するのが少し難しくなってしまいます。早く妊娠、出産を目指すのであれば、このイムノビーズ検査も必要な検査の一つかもしれません。
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