クラインフェルター症候群

染色体の性と心の性

 人間にはそぞれ23対(46本)の染色体があります。22対(44本)の常染色体(性染色体以外の染色体)と1対(2本)の性染色体で構成されているのです。

 

 男女どちらの性なのかは、Y染色体と受精したのか、X染色体と受精したのかで決定するのです。と言うことは、受精の瞬間に性別は決まります。こればかりはなかなかコントロール不可能な技ですよね(^^)

 

 でも、中には異常なケースもあり、男性の性染色体にX染色体が一つ以上多い場合は、クラインフェルター症候群が生じます。

 

 二次性徴期に順調な性徴変化が見られず、発覚する事があるクラインフェルター症候群です。二次性徴期には、より男性らしくなり、陰茎が大きくなり陰毛体毛がはえてきます。のど仏が出て声も変わり、骨格や筋肉はガッシリとして、精巣用量が増大して男性ホルモンの分泌が活発になります。しかし男性ホルモン不足で精巣が大きくならないと、将来の低ゴナドトロピン性性腺機能低下症を招きます。

 

 多くは自分は男だ!と感じていますが、中には女性だと感じる人もいて、性同一性障害の割合が若干高いのでは?とも言われています。

 

 自分が認識する性と体の性が食い違っている状態なので複雑ですね…

 

 男性でも女性でも、心の性は後天性で「育まれるもの」もあれば、先天性で「初めから備わっているもの」もあります。どちらかの性が色濃くてグラデーションになっているのが一般的なのかもしれません。

 

 自分自身が「男性である!」と感じ、自信を持っていれば良いと思います。でも身体的にも精神的にも同じ性で一致しているのなら問題ありませんが、「もしかして…?」とその想いが揺らぐ時があり、その気持ちが何度も何度も長期間に渡って訪れてしまうのであれば「自分は何者?」と考えてしまいます。

 

 男性には男性の、女性には女性の「性の役割」があるので、生殖に関しては性差の垣根を残念ながら越えられません…やはり、性と心の一致は大切です。

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