精子になるおおもとの細胞
精巣には、精子のおおもとである精粗細胞があります。思春期にこの精粗細胞は眠りから覚めて、ホルモン活動が活発になると精巣で精子が作られるようになります。これを「精通」と言います。
その後、生涯にわたり作られ続けるのです。なのに、何故男性不妊症となってしまうのでしょうか…
精粗細胞から精子になるまでは約80日かかり、毎日5000万〜1億個もの精子が作られるとされています。精粗細胞は細胞分裂をすることで同じ細胞を作り出す事が出来る為、なくなることはありません。一個の精子が精粗細胞からどのような成長をして作られるのかと言うと、男性にもLH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)が必須となるのです。男性には女性のように排卵はないので、ホルモン分泌に変化はありません。
視床下部は下垂体にGnGH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)を分泌して、それで下垂体はLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)を分泌します。LH(黄体形成ホルモン)は男性ホルモン(テストステロンなど)を分泌させて、FSH(卵胞刺激ホルモン)は男性ホルモンを精子細胞に供給して、精子の形成を促しているのです。
LH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が低すぎるとMHH(下垂体の問題)、また、高すぎるとMHH(精巣機能の問題)となり、どちらの場合も精子を作る能力に問題が生じてしまいますので、やはり男性も女性と同様にホルモンのバランスが大切と言えます。
年をとれば、このホルモン活動も低くなるので、精子を作る能力は落ちてしまいますが、一生涯精子は作られるのです。
男性不妊症を疑っている方、男性不妊症だと既に診断された方も、治療をすれば子供を授かる事は可能性ゼロではないのです。希望を持って治療に臨んで下さい♪
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