男性不妊,原因,精液検査

まずは病院で検査をしてみよう

 男性にとって自分の精子の状態を知るために、病院へ足へ運ぶのはかなり勇気のいる事だと思います。まずは奥さんが不妊治療を始めてご主人も一緒に産婦人科へ行き、そこで検査をする方も多く、その方が自分1人で病院へ行くよりも気が楽でしょう。

 

 その結果が思わしくない場合は、男性不妊専門クリニックや泌尿器科で詳しく検査をしてもらい、男性不妊外来のある病院へ通うのが効率もよく手っ取り早いです。ただ、現状は男性不妊外来のある病院が少なく、地方の方は首都圏まで出向き診てもらう事になるかもしれません。

 

 

ここで精液検査の正常値を述べておきます。

 

精液検査の正常値(WHO 2010年)
精液量 1.5ml以上
精子濃度 1ml中に1500万以上
精子運動率 40%以上
正常形態精子 4%以上
総精子数 3900万以上
白血球数 1ml中に100万個未満

 

 

 検査の流れはどこの病院もほぼ同じです。実際の検査は30分程度ですが、検査結果が出るのに多少時間がかかるので、待ち時間も合わせると半日はかかるかもしれません。まずは問診票を書き、それをみた医師が詳細を確認します。年齢や不妊治療期間、病歴など・・・ここで不妊に関連する病歴はきちんと伝えておきましょう(例:停留精巣など)

 

 その後、視診と触診です。精巣の大きさやしこりやこぶがないか診てもらいます。超音波検査もあります。陰嚢部に超音波をあて、腫瘍や精索静脈瘤がないかなど丹念に調べます。そしていよいよ精液を採取です。精液から量や精子濃度、精子運動率を調べます。精液は家で採取して持ち込むところもあれば、採取する個室がある病院もあります。そして精液検査をする前は、こちらも病院によってはまちまちですが2日間〜1週間程度禁欲期間を設けなければなりません。精液検査のほかに血液検査でホルモンの値を調べ、精子の様子を推測します。

 

大体の検査の流れはこのような感じです。

 

 検査費用はほとんどが保険適用となりますが、病院によってはまちまちです。数百円のところから一万円以上と幅も広いです。通う前に一度聞いてみたほうが良いかと思います。

 

 

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